まちスポ鳥栖では、まち育てセミナーの一環として、今回は防災をテーマに、まちスポ鳥栖登録団体「防災の輪 てとて」さんのご協力のもと「防災クロスロードゲーム講座」を開催しました。
その「防災の輪 てとて」メンバーであり、福岡ファシリテーターの朝長さんと浦さんが、今回の講座を進行役です。。
【防災の輪てとて Facebook】https://fb.me/tosubousainowatetote
日頃からの意識することが最大の防災
皆さんは日頃、防災についてどこまで意識されていますか?
一言に防災といっても、いろいろありますが、簡単にできることの例としては、「防災グッズを揃える」、「避難所の確認」、「家族での話し合い」などがあります。
しかしその反面、「備えなきゃいけないのはわかっていても、ついつい後回しにしてしまう」、「自分のまちは、災害が起きにくいから大丈夫」、「まさか自分が被災するわけない」と、どっかで思ってたりもしていませんか?
わかります!
これまで災害が少ない地域だと、どうしても実感できず、防災については二の次にしてしまいがちです。
それでも災害はいつどこで起こるかわかりません!
「絶対大丈夫な場所」もありません!
直接的な被害はなくても、「助ける側」として救いになることもあります。
特に今年は、新型コロナウィルス感染拡大に伴い、より災害時の備えについて、課題が増えています。
そんな今こそ、災害について、防災について、一緒に考えていくために開催したのが今回の講座です。
災害が起こってから対処するのではなく、いつ起こってもすぐに対処できるように、日頃からの意識がとても大切ですからね!
決して他人事ではない災害の脅威
今回の講座は、まずはここ数年の災害事例を通して、災害の恐ろしさを改めて実感することからはじまりました。
「平成23年 東日本大震災」をはじめ、「平成26年 熊本地震」や「令和元年 佐賀豪雨」など、私たちのまちにより身近な現実です。
そして、講座当日には、熊本や鹿児島にも豪雨による被害が相次い起きているという事態で、より一層、その猛威を肌身感じる日になりました。
楽しく、真剣に、防災を考える「防災クロスロードゲーム」
防災クロスロードゲームってどんなもの?
クロスロードとは、阪神・淡路大震災で、災害対応にあたった神戸市職員へのインタビューをもとに震災の教訓を活かすために作成された、カードゲーム形式の防災教材です。
細かいゲームの流れについては↓
あなただったらどうします?
さて、だいぶ前述が長くなってしまいましたが、講座のメインであります「防災クロスロードゲーム」の開始です。
1グループ5名の3グループに分かれて、お題に添った意見交換をして頂きました。
気になるお題は2つ
ひとつは「ペットを避難所に連れていく?」、もうひとつは「避難所で自分が持っている非常持ち出し袋を、持っていない人たちの前であける?」というお題に対して、いざ各自が「YES」か「NO」で答え、それについてグループ内で意見交換をし合います。
究極の選択ですね!
これを読んで頂いてる皆さんは、どう思われますか?
今回参加された皆さんも、頭を抱えながら真剣に悩まれていました。
1つ目のお題に対しては、「家族同然のペットたちをおいていくなんてできない!」、「避難所へは行かず、自宅に留まるか、車中泊にする」、「本意ではないが、自宅に残していく。周りに迷惑はかけられない」などの意見が。
2つ目のお題には、「開けれない。まずは自分の家族を優先したい」、「全員分ないのであれば開けれない」「今後の食糧支給がいつになるかにもよるが、できるだけ分けてあげたい」などの意見が飛び交いました。
考えれば考えるほど、どうしたらいいのか?とことん考えてしまいます。
ですが、それが本来の「防災クロスロード」の狙いなんだそうです。
どっちが正解かではなく、①何故そう思うのか?考えること・伝えること、➁自分以外の意見を聞く事で発見、共有すること、③これまでの経験や想いを吐き出すこと。
このプロセスが大切であり、互いに支え合うための防災力を高めていけるからです。
なるほど!確かに!
災害が起きた時、現在流行っている感染症拡大に伴うような緊急事態におかれた時、決して一人では乗り越えられませんし、自分の考えが正解だとは限りません。協力が必要になります。
講座の最後にもうひとつお題
今回の講座を通して、参加者の皆さん同様、まちスポ鳥栖としても大いに学びあるものになりました。
そして、講座の最後にもうひとつお題が…
「災害への備えをしているか?」
という質問で、締めくくられ、「していない」と答えられた方が、「これからはやらないと」と、前向きな眼差しになって帰られていきました。
まずは家族で、学校で、職場で、地域で、日頃から意識し、話し合っていくことから、はじめていけたらいいですね。
いやいや、はじめていきましょう!!
講座にご参加頂いた皆様、サポートをしてくださった「防災の輪 てとて」の皆様、ここを読んでくださった皆様、ありがとうございました。
私たちのまちがもっと災害に強いまちになりますように…☆